あまり知られていないかもしれませんが、体に良いとされているイタドリ。
食べるにしても調理方法などがわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんなイタドリの調理方法や摂取の仕方について、ご紹介します。
イタドリの食べ方やあく抜き方法とは?
イタドリはタデ科の植物で、日本や台湾中国などに分布する多年草です。
この植物は私たちの身近にあり、山間部や道端などに自生しています。
日本でも、古くから山菜として食べられてきました。
摂取方法としては、そのまま塩をつけて食べたり、若芽をてんぷらにして食べることができます。
茎のほうは酸味が強くえぐみもあるため、あく抜きをしてから調理する方法がおすすめです。
イタドリのあく抜き方法
- 根本のほうから皮をむき、手ごろな大きさに切る。
- 鍋にたっぷりのお湯と小さじ1杯程度の塩を入れ沸騰させる。
- 沸騰したら弱火にするか火を消して、イタドリを30秒ほど茹で水にさらして冷ます。
- 時々水を交換しながら2~3日置くと、独特の酸味やえぐみが消え食べ頃となる。
あく抜き後は、煮物や炒め物、サラダなどにして食べることができます。
漬物やジャムなどにして、食べる方法もあるようです。
塩漬けにして長期保存することもできるので、春の味を他の季節でも楽しむことができます。
イタドリの効能・効果
イタドリは、これまでも漢方薬や民間薬として活用されてきました。
冬に葉や茎が枯れた状態のイタドリの根を掘って採ります。
そして、天日に干して乾燥させたものを、虎杖(こじょう)もしくは虎杖根(こじょうこん)と呼びます。
漢方では、下記の症状に使用されてきました。
- 利尿作用
- 緩下作用
- 便秘
- 膀胱炎や膀胱結石の改善
- 月経不順や閉経時
民間薬としても、下記の症状に使用されています。
- 鎮咳薬や鎮静薬
- 黄疸
- 関節炎やリューマチ
- じんま疹の予防
- むくみの予防など
抗酸化作用や体内の有害な毒素を排出するデトックス効果も期待できます。
有効成分としてタンニンが含まれており、抗菌作用や血流改善作用、血管の強化にも効果的です。
虎杖根の摂取方法は、鍋に8g~10gの虎杖根と500mlの水を入れ、半分くらいの量になるまで煮詰めます。
それをこして、一日3回に分けて食間に飲みます。
イタドリにはシュウ酸という成分が含まれているため、過剰に摂取するとおなかが緩くなる可能性があります。
摂取量には十分注意してください。
また、イタドリの若芽を揉んで出血のある傷口に当てると、止血効果や痛みを和らげる効果があります。
それが「イタドリ(痛取り)」という名前の由来になったとも言われています。
サプリメントで手軽にイタドリを摂取
このように、イタドリは、古くから身近に存在し、山菜として親しまれてきました。
先ほど、ご説明したように、イタドリには私たちの体に対して、たくさんの効能があります。
しかし、そのまま摂取するのは、あく抜きするなど手間がかかる部分もあります。
そこで、手軽に継続的に摂取するには、サプリメントで摂取するのがおすすめです。
古くから食べられてきた植物なので、サプリメントであっても安心して、体に取り入れやすいでしょう。